「もりおか映画祭2018」が2月17日・18日、盛岡市内映画館などで開催される。
同イベントは盛岡市の中心市街地の活性化、映画文化の継承・発展に加え、市民が映画をきっかけに一体となって盛り上がることを目的に始まったもの。2015年を最後にイベントが一時休止となり、今回は2年ぶりの開催。前身だった「みちのく国際ミステリー映画祭」から数えて、通算で20回目を迎える。昨年は代替イベントとして鑑賞料金の割引やワークショップ、トークショーなどを行う「もりおか映画フェア」を開いたが、市民からは「映画祭の形を取ってほしい」と再開を持ち望む声が多かったという。
今回は「岩手・盛岡」をテーマに、盛岡市内でロケを行い6月に公開を控える映画「終わった人」の中田秀夫監督と原作者の内館牧子さん、プロデューサーの近藤正岳さんをゲストに迎える。上映作品は「3.11後を生きる」や「女優霊」「ガラスの脳」など中田監督の作品を中心とした全6作品で、盛岡ピカデリー、中央映画劇場、フォーラム盛岡、リリオの4会場で上映。上映前後には中田監督が舞台あいさつを行う。17日のオープニングセレモニーには中田監督、内館さん、近藤さんが参加。18日には3人によるトークセッションも行う。
映画の上映のほか、脚本家の栗山宗大さんによる映画製作ワークショップや鑑賞料金の割引企画、市民から公募した映画にまつわるポスター・絵画作品を展示する「シネマアートギャラリー」、盛岡で開催された映画祭に関わる資料を展示する「もりおか映画祭歴史資料展」などの関連イベントも行われる。
同市経済企画課の担当者は「盛岡で撮影を行った作品の公開が昨年から続いていて、そういった面からも盛岡が映画の街であることを実感してもらえていると思う。大人から子どもまで、年齢や世代を超えて楽しめる映画のイベント。たくさんの作品を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
鑑賞券は前売り=1,000円、当日=1,500円。市内映画館のほか、カワトク、アネックスカワトク、フェザン、プラザおでってで取り扱う。リリオで上映する作品の鑑賞とトークセッション・ワークショップへの参加は事前の申し込みが必要。はがき、ファクス、専用申し込みフォームで受け付ける。締め切りは2月9日。問い合わせは市経済企画課(TEL 019-613-8389)まで。