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「もったいない・いわて☆食べきりキャンペーン」スタート 食品ロス削減目標に

岩手県3R推進キャラクター「エコロル」と共にキャンペーンをPRする担当者

岩手県3R推進キャラクター「エコロル」と共にキャンペーンをPRする担当者

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 岩手県は食べ残しの削減を呼びかける「もったいない・いわて☆食べきりキャンペーン」を12月1日からスタートした。

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 同キャンペーンは、全国で食べきり運動を推進し食品ロスを削減することを目的に設立された「全国おいしい食べきり運動ネットワーク」が行う「外食時のおいしい食べきり全国共同キャンペーン」に合わせて実施するもの。岩手県は協議会の趣旨に賛同して参加。宴会が増える忘年会シーズンに合わせて食べ残しを減らすため、「もったいない・いわて3R運動」の一環としてキャンペーンに取り組む。

 キャンペーンでは主に「30・10(さんまる・いちまる)運動」の実践を呼び掛ける。「30・10運動」は宴会時における食品ロスを減らす取り組みで、宴会の開始30分間は席について料理を味わい、終了10分前に再び席に戻って料理を食べきり、料理を食べる時間を確保することで食品ロスの削減につなげる。

 期間中は各市町村や飲食店などにポスターを掲示するほか、30・10運動について紹介するチラシを配布。県のホームページでの紹介や岩手県交通の路線バス車内でのPRなども行い、キャンペーンへの参加を県民に広く周知する。

 県では食べ残しの削減に取り組む「もったいない・いわて☆食べきり協力店」の募集も開始。県内で営業する飲食店や宿泊施設で、小盛りメニューの導入、ポスター掲示や呼び掛けによる啓発などを行う店舗を登録し、期間終了後も積極的に食品ロスの削減を推進する。

 県資源循環推進課の担当者は「日本での食品ロスは年間600万トン以上と試算されている。宴会の席での食べ残しは多い一方で、食べたいのに時間がないという人も少なくない。きちんと時間を作って、おいしい料理を味わってもらいたい」と話し、「食材の生産者、料理の作り手、そして食べる私たちにそれぞれメリットがある運動。特に忘新年会の幹事の皆さんは参加者へ呼び掛けてほしい」と参加を促す。

 期間は来年1月31日まで。

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