岩手県民会館(盛岡市内丸)が施設長寿化の改修工事のため、12月2日から長期休館となる。
同館は来年で竣工から45周年を迎える。今回の工事は建物が現行の耐震基準を満たしていないことから、耐震補強を中心に実施。これまで部分的な改修や整備は行ってきたが、長期休館をしての工事は開館以来初めてとなる。
工事期間中は大・中ホール、展示室、会議室、レストランなどの館内施設と駐車場を含め全館が利用できなくなる。工事の内容は建物の柱や壁の補強、機械室などのアスベスト除去、天井の塗り替え、カーペットや照明設備の更新などを予定している。
休館は来年6月25日まで。休館中は予約受け付けを休止し、6月26日から貸し出しを再開する。開館後も8月までは1階ロビーと大・中ホールホワイエ壁面などの仕上げ工事を行う予定。チケット販売を行うプレイガイドについては検討中で、決まり次第ホームページで告知を行う。
県文化振興課の担当者は「東日本大震災の時には大きな被害はなかったが、この先も皆さんに長く安心して利用してもらうための工事。初めての長期休館で迷惑を掛けるが、より安全な施設となるので待っていてもらいたい」と呼び掛ける。