岩手県が現在、県産リンゴを使った「岩手アップルスイーツ&料理グランプリ」のレシピを募集している。
同グランプリは、12月1日から始まる県産りんごのPRキャンペーン「岩手アップルIIweeks」の関連事業として行われるもの。岩手は全国4位のリンゴの産地であり、県民のリンゴ購入金額が全国1位であるが、消費者からの認知度は低い状況にあるという。そこで、県内外へ広くPRするためのキャンペーンを初めて展開することとなった。キャンペーンでは県内の量販店などで行う店舗フェアや学生らによるPRキャラバンなどを予定している。
グランプリでは県産のリンゴを使った新しいスイーツや料理の提案を募集。県内に住む人であれば誰でも応募でき、応募用紙にスイーツや料理の名前、材料、作り方、出来上がりのイメージなどをまとめて記入する。県産であれば使うリンゴの品種は問わない。既存のレシピや他者が考案したレシピは対象外となる。
応募レシピは書類選考で候補を絞り、本審査では料理人が実際に試作し、審査員らが味や見た目、作りやすさなどを総合的に審査する。グランプリに選ばれたレシピは盛岡市内の飲食店での提供を予定し、考案者には副賞としてiPadや県産リンゴ詰め合わせなどが贈られる。
県農林水産部流通課の担当者は「岩手県ではリンゴがよく採れ、県民はリンゴをよく食べるが、それを知らないという人、意識していないという人も多い。さまざまな名産品があるなかで、リンゴはどうしても埋もれてしまいがち」と話し、「レシピといっても難しいものではなく、こんな料理が食べたい、こんなスイーツがあったらうれしいといった夢のあるものを広く募集している。自由に考えて応募して」と呼び掛ける。
応募は郵送もしくはメールで受け付ける。応募要項と応募用紙はホームページからダウンロードできる。締め切りは11月24日。