「あさ開 十一代目源三屋」(盛岡市大慈寺町)で10月28日、「第1回盛岡ゾンビ映画祭」が開催される。
同イベントはジョージ・A・ロメロ監督によるホラー映画「ゾンビ」の上映会。イベントを主催する「盛岡ファンタスティック映画祭実行委員会」のメンバーは、盛岡市主催の「もりおか映画祭」の休止を受け、以前から「何かイベントができないか」と考えていたという。
実行委員会メンバーで、映画の上映会を企画する団体「シワキネマ」で活動する小田中卓也さんは「映画祭をやるなら変わったものがいい」と思い、ゾンビ映画をテーマにした映画祭を考案。そのアイデアを「<映画の力>プロジェクト」で活動する高橋大さんが聞き、映画「ゾンビ」の上映会をしたいという思いを持っていた「あさ開」社長の村井宏次さんを紹介。3人が中心となり実行委員会を立ち上げ、映画祭の開催にこぎ着けた。
小田中さんは「ゾンビ映画はホラーで気持ち悪そうという印象を持たれがち。苦手な人も多いと思うが、大人数で見たり、注目する視点を変えてみたりすると意外に面白く感じられるのが映画の良いところ。ハロウィーンも近いのでそれと合わせて盛り上げたい」と話す。
当日はイベントスペース「あさ開 十一代目源三屋」を一夜限りの映画館「源三座」として、映画「ゾンビ」を上映。当初はロメロ監督をゲストに呼ぶことを目標にしていたが、今年7月に死去。今回は追悼の思いを込めて上映を行う。映画をイメージした「特製ゾンビ弁当」も提供し、上映終了後には実行委員会メンバーと参加者らが映画について語り合うトークタイムも設ける。
今後の開催について村井さんは「ゾンビ映画は山ほどあるので続けていきたいと」と話し、「『ファンタスティック映画祭実行委員会』と名乗っているので、次は別のテーマの映画祭になるかもしれない。映画を配信サービスで見ることが当たり前になりつつある今、配信もされないような作品を紹介する意味でも継続できれば」とも。高橋さんは「大きなスクリーンで『ゾンビ』を見る機会は限られている。皆さんと一つの作品を見て、お酒や食事を楽しみながらにぎやかに語り合いたい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は17時~。料金は弁当・ワンドリンク付きで3,500円。未成年入場不可。チケットは「あさ開地酒物産館」で取り扱う。