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盛岡・菜園に醸造所併設パブ「マイクロブルワリー」 「地元のビール」より身近に

醸造設備はガラス張りで店外からも見ることができる

醸造設備はガラス張りで店外からも見ることができる

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 ベアレン醸造所(盛岡市北山1)は10月2日、ブルワリーパブ「菜園マイクロブルワリーwith Kitchen」(菜園1)をオープンした。

2日から醸造が始まった「ヴィット」。10月下旬には店舗で提供予定。

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 同店は店内に醸造設備を備えた醸造所併設レストラン。首都圏では醸造設備を持った飲食店や施設があり、盛岡でもできないかと関心を持っていたという。加えて、現在の工場では新しいビール造りに挑戦するのが難しい状況になっていることもあり、より地域に根差したビールを目指すため、街中に醸造設備を持つことを計画。同社直営レストラン「クッチーナ」を改装し、盛岡では初となる「ブルワリーパブ」を開業した。

 店内の醸造設備は1度に200リットルのビールを仕込むことができ、ガラス張りのため店の中や外から見ることができる。今後は4つのタンクを使って仕込みを行い、週替わりで異なるビールを提供する予定。テスト醸造や若手スタッフの育成、技術向上の場としても生かしていく。

 同社専務の嶌田(しまだ)洋一さんは「ビールはバリエーションが豊か。社内でもアイデアを出しているが、お客さんと話しながら新しいビールを造っていけたらと思う。最初はスタンダードなものを造っていくが、徐々に変化を付けて楽しみながらビール造りにチャレンジしていきたい」と意気込む。

 店内には40席を設け、店内で醸造した「菜園クラフトビール」のほか、同社のビール数種類と食事を提供。気軽に食事ができる場所として親しんでほしいという思いから店名に「with Kitchen」と付けた。ビールは大きさの違う6種類のグラスが選べ、飲み比べがしやすいように工夫した。

 現在醸造しているのは「ヴィット」というベルギースタイルのビールで、オレンジピールやコリアンダーなどのスパイスを使った発泡酒。10月下旬には店舗での提供を予定している。

嶌田さんは「ビールを造っているところ見たことがあるという人は意外に少ないと思う。ビールが生まれる工程を皆さんと一緒に見守り、味わってもらうことでビールより身近に感じてもらえたらうれしい。ぜひ足を運んで」と呼び掛ける。

 営業時間は、平日=17時~24時、土曜・日曜・祝日=15時~24時。

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