盛岡市が2020年の東京オリンピックで、カナダの水球男女代表の事前キャンプ地となることが9月1日に決まり、28日にカナダ水球協会との覚書締結式と記念トークイベントを行う。
盛岡市は昨年12月に、カナダを相手国とした東京オリンピック・パラリンピックの「ホストタウン」として登録。ホストタウンは、東京オリンピック・パラリンピックの開催を機に、相手国を指定し、その国の選手や関係者などと、人的・経済的・文化的な相互交流を図る自治体を指し、盛岡はカナダ・ビクトリア市と30年以上続く姉妹都市交流が縁でカナダのホストタウンとして認定された。
ホストタウン認定を受け、同市ではカナダとの交流事業のほか、カナダ代表チームの事前キャンプ誘致に取り組み、水球カナダ代表のオリンピック出場が決まった場合、市内で事前キャンプを行う。水球以外にも、スポーツクライミング、ラグビーの事前キャンプ誘致を進め、11日にはラグビー代表チームスタッフが来盛し2回目の視察を行った。カナダチームのスタッフからは、自然が豊かでカナダと似た風土であること、市民が親しみを持って接してくれること、施設の設備面などで好評を得ているという。
28日の締結式は昨年開催された「希望郷いわて国体・大会」から1周年の記念イベントとしても開催。カナダ水球CEOのマーティン・ゴーレイさんと谷藤裕明盛岡市長が覚書に署名を行う締結式の後、記念のトークイベントを行う。トークイベントではゴーレイさんのほか、2016希望郷いわて国体県実行委員会式典専門委員長を務めた小笠原義文さんが登壇。国体・大会の総合開会式にも出演した歌手の柴田泰孝さんも出演し、独唱を披露する。
現在は一般入場者を募集。定員は50人で事前の申し込みが必要となる。盛岡市スポーツ推進課スポーツツーリズム推進室室長の坂本淳さんは「東京オリンピック・パラリンピックの選手が訪れることで、市民と交流する機会も増えると思う。盛岡として最初となる事前キャンプの締結。この瞬間を多くの市民の皆さんにもぜひ見てもらいたい」と呼び掛ける。
会場はホテルメトロポリタン盛岡NEWWING。開催時間は15時45分~17時30分。申し込み・問い合わせはスポーツ推進課スポーツツーリズム推進室(TEL 019-603-8009)まで。受付は9時~17時(土曜・日曜・祝日を除く)。定員になり次第締め切り。