盛岡市水道記念館、6年ぶり一般公開再開 水道の歴史を未来へ伝えて

ドーマー(屋根付き小窓)と丸窓が印象的な記念館外観

ドーマー(屋根付き小窓)と丸窓が印象的な記念館外観

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 東日本大震災の影響により休館していた「盛岡市水道記念館」(盛岡市上米内)が6月1日、6年ぶりに一般公開を再開した。

会議室を利用した展示スペース

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 同館は米内浄水場の敷地内にあり、1934(昭和9)年に浄水場の運用が始まるとともに管理事務所兼住居として整備された建物。1984(昭和59)年の水道創設50周年を記念し「水道記念館」として生まれ変わり、1999年には国の有形文化財に登録された。

 その後、2011年の東日本大震災によって被災。外壁や外壁のひび割れ、欠落などの被害を受け、安全性の問題から公開を中止していたが、文化庁の補助を受け、一昨年から昨年にかけて修復・耐震工事を実施。6年ぶりに公開再開に至った。

 修復された記念館は事務所として使われていた当時の内装を再現。写真などの資料を参考に、内壁のしっくい塗りの模様や塗り方にもこだわった。展示の内容も水道の仕組みや当時の暮らしなどを説明していたものから、写真を中心に米内浄水場建設時や市内での水道管工事の様子などを紹介するものへ変更。展示室となっているのは事務室と会議室、居住スペースとして使われていた部屋で、会議室部分は現在も会議などで使用できるような作りになっている。

 米内浄水場長の本間剛英さんは「一番の見どころは建物そのもの。レトロな雰囲気をじっくり味わってほしい。盛岡の水道水は全国的に見てもおいしいといわれている。自分たちが飲んでいるその水がどのように生まれているのか、歴史を感じてほしい」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は9時半~16時半。土・日曜、祝日休館。入館無料。見学には事前の予約が必要。予約・問い合わせは米内浄水場(TEL 019-667-2280)まで。11月30日まで。

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