暮らす・働く

盛岡・古民家リノベ複合施設オープンへ まちづくりの新たな拠点に

オープンを間近に控える「十三日」外観

オープンを間近に控える「十三日」外観

  • 11

  •  

 盛岡市内の空き家を活用するまちづくり会社「MORINOVA(モリノバ)」が5月13日、複合商業施設「十三日(トミカ)」(盛岡市肴町)をオープンする。

[広告]

 同施設はもともと岩手県味噌醤油(みそしょうゆ)工業協同組合が所有する明治期から昭和初期に建てられたとみられる木造の建物。取り壊し予定だったが、管理人から相談を受けた同社がリノベーションを行い、外観や建具、迷路のように入り組んだ間取りなど古い建物の面影を残したまま複合施設へと改装。施設名は、所在地の旧町名「十三日町」の愛称「トミカ」から付けた。1階部分には飲食店が入居し、2階部分には同社が運営するシェアオフィス「BUNBO(ぶんぼ)」を開設する。

 1階に入居するのは、「Epicerie Citron(エピスリーシトロン)」と「ステーキ&グリルMARU3(まるさん)」の2店。「エピスリーシトロン」は同市北飯岡から移転。これまでは焼き菓子が中心だったが、定食やカレーなどを提供する食堂を併設し、煮物などの家庭料理をメインとした総菜の販売も行う。同店マネジャーの岩崎和恵さんは「普段の日常生活に溶け込めるような店として親しんでもらいたい。町の人との交流も楽しみ」と話す。

 「ステーキ&グリルMARU3」は牛肉を中心とした肉料理を提供。調理には南部鉄器を使う。同店を運営する「アライブ」社長の武田学さんは「難しい料理ではなく、シンプルに楽しめるものを提供したい。盛岡にはステーキをメインにしている店や南部鉄器を使っている店が少ない。新しい人の流れを生み出せれば」と話す。

 オープン日は施設名に合わせて13日に決めたという。モリノバ社長の浅野聡子さんは「施設のオープンがゴールではなくスタート。『まちづくり』は私たちのような会社がやるのではなく、住んでいる人が行うもの。ここをきっかけに、空き家の活用や盛岡が盛り上がる活動が進んでいくように願っている。ぜひ遊びに来て」と呼び掛ける。

 13日と14日の2日間は「グランドオープンフェスタ」として特別営業を行う。営業時間は11時~17時。15日は休み。16日から通常営業となる。日曜定休。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース