アートギャラリー「Cyg(シグ)」(盛岡市内丸、TEL 019-681-8089)が5月20日、手作り本の展示販売会「ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2017」の参加登録の受け付けを開始する。
過去の展示の様子。画集やマンガ、詩集などさまざまな作品が集まる
同展は東北ゆかりの作家による「本や冊子の形式を表現したもの」または「表現を本や冊子の形式にしたもの」を集めた作品展。2012年に「ZINE STOP tohoku」として始まり、2014年に「ART BOOK TERMINAL TOHOKU」に名前を変え、今年で通算6回目を迎える。これまでは春に開催してきたが、夏に移動。新生活の準備などで忙しい時期を避け参加しやすい環境を整えた。
同ギャラリーの高橋美帆さんは「特に学生の皆さんから、卒入学シーズンと重なるため制作が難しいという声があった。ゆっくり制作してもらえる時期に引っ越した分、もっと多くの人に参加してもらいたい」と話す。
参加条件は東北6県出身または在住経験があること、東北を中心に表現活動をした経験があること。出品する作品は、8ページ以上の本の形をしたオリジナル作品であれば、ジャンルは問わない。今年から申し込み方法も一部変更。作品提出前にウェブから参加登録を行い、登録から1週間以内に展示用と販売用を合わせた6冊を提出する形となり、作品の提出回数や書類を書く手間など参加者の負担を減らした。
今年は本作りに関する悩みを受け付ける「ABTT相談会」をギャラリーに隣接する「proproom」で初開催する。本の作り方や表現方法などの悩みにギャラリースタッフが答えるほか、本をとじるための道具の紹介や過去作品のサンプル作品の展示も行う。開催日は4月16日・5月21日・6月11日。時間は13時30分~18時。入場料は500円。
高橋さんは「展示会を見に来て自分も作ってみたいという人や、作品にしたいイメージはあるが作り方がわからないという人は多いと思う。まずは気軽に相談してみてほしい。今年もどんな作品が集まるか楽しみ。参加を心待ちにしている」と呼び掛ける。
出品料は1作品につき1,000円。エントリーは7月2日まで。詳しい募集要項はポータルサイトで確認できる。会期は7月29日~8月31日。