盛岡駅(盛岡市盛岡駅前通)1階IGR・花輪線改札付近に3月18日、岩手の雑学や名産品を紹介するコインロッカーが登場し話題を呼んでいる。
同ロッカーは、盛岡駅のリニューアルに合わせて導入されたもの。JR東日本盛岡支社と駅ビル「フェザン」を運営する盛岡ターミナルビルが共同で県内の情報発信を行う「いわて銀河のしおり」プロジェクトの一環で設置された。
デザインテーマは「岩手の雑学・あるある・川柳」。各ロッカーの扉部分には岩手の名所や名産品のイラスト、雑学の紹介、方言を使った川柳などを掲示。ロッカー全体のディレクションとイラストの制作を盛岡情報ビジネス専門学校デザイン科の生徒らが担当し、方言・雑学・川柳の制作・監修は駅ビル内に入居する「さわや書店」が行った。同ロッカーが岩手の特色を前面に出したデザインで面白いとツイッターを中心に話題を呼んでいる。
盛岡ターミナルビル総務部広報室の千葉きり子さんは「県内にはまだまだ知られていない面白い情報がある。それを広めるために利用客が多いロッカーを選んだ。見た人が写真を撮ってSNSに投稿して広めてほしいというのも一つの狙い。多くの方に楽しんでもらえてうれしい限り」と話す。
ディレクションを担当した沢田万葉(ことは)さんは秋田県出身。「県外出身だからこそ挑戦してほしい」という担任からの勧めで挑戦した。沢田さんは「岩手のことを何も知らない私が、本当にできるのかという不安はあった。SNSでの投稿を見て本当に驚いた」と話す。「岩手は広いので、地域ごとに方言や風習が違うところが面白い。住んでいる人も知らない情報がまだあると思う。観光で利用する人はもちろん、地元の皆さんにも立ち止まって眺めてもらいたい」と呼び掛ける。