盛岡にハンディ猫シェルターオープン 病気や障がいを持つ猫を保護して

シェルターではハンディ猫たちとも直接触れ合える

シェルターではハンディ猫たちとも直接触れ合える

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 野良猫の保護や里親募集型猫カフェの運営などを行うNPO法人「もりねこ」が1月12日、病気や障がいを持つ猫を保護するシェルター施設を開設した。

猫エイズを持つ猫たちが暮らす部屋は広々としている

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 障がいや感染症などのハンディを抱える猫は、保健所での長期的な保護や譲渡が難しく、殺処分の対象になりやすい。そうした状況から同法人では、ハンディ猫を保護するシェルターの開設を計画。昨年10月から開設のための資金をクラウドファンディングで募り、開始1週間ほどで当初の目標である150万円を達成した。さらに、最終目標金額を300万円に設定したところ、目標を上回る支援が集まった。シェルターは12月23日に完成し、1月12日から一般公開となった。

 同法人代表の工藤幸枝さんは「たくさんの支援にまずは感謝を伝えたい。ようやくスタートラインに立てた所だと思うので、今後も継続して猫たちにとって快適な環境を作り、命の大切さを広めていきたい」と意気込む。

 シェルターは同NPOが運営する猫カフェ「もりねこ」(盛岡市菜園2)が入居するビルの5階。猫エイズなどの感染症や、けが、障がいを抱える猫たちがリラックスして過ごせるように、広々とした空間が確保され、現在は12匹の猫たちが暮らす。施設内は体や排せつ機能に障がいを抱える猫と体調を崩している猫が休む部屋、猫エイズを持つ猫が暮らす部屋の2つに分かれ、そのうち猫エイズの猫たちの部屋を一般客にも開放し、猫カフェ同様の触れ合いや譲渡の相談も受け付ける。

 工藤さんは「猫エイズは人へ感染することもないので、たくさん触れ合ってハンディ猫への偏見や誤解を解消できればうれしい。シェルターというと暗くて寂しいイメージや怖い印象を持つ人もいると思う。ここは猫たちが暖かく穏やかに過ごせる場所なので、まずは足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

 開放時間は12時~18時。火曜・水曜定休。入場には2階のカフェで受け付けが必要。

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