自家製天然酵母のパン店「カンパーニュ」(盛岡市上田4、TEL 019-613-8539)が12月5日、開店した。
同店は大食いの「魔女」として全国的に知られる菅原初代さんが開いたパン店。菅原さんは以前から趣味でパン作りを続け、簡単なものから本格なものへと研究を重ねてきた。誰かに食べてもらいたいと思い、友人や知人に分けていたところ、喜んでもらえたことが店を開こうと考えるきっかけとなった。
菅原さんは「いつかお店を開きたいと思いながら、なかなか実現できず自分の気持ちをパンの生地と一緒に発酵させてきた。ようやく自分の時間ができ、今しかないと決心した。パンのおいしさを伝えて、食べた人に『こんなパン食べたことがない』と思ってもらいたい」と話す。
店に並ぶパンは店名にもなっているカンパーニュのほか、山型食パン、ライ麦パン、ベーグルが中心となる。自家製のレーズン酵母やライサワー酵母を使い、素材の味を活かした素朴な味わいのパンに仕上げた。メインとなるカンパーニュはプレーンのほか、チョコレートやクルミ、レーズンなどを混ぜ込んだものも販売。丸のままの大きなサイズはもちろん、いろいろな味を楽しんでもらうためにハーフサイズとクオーターサイズも用意する。パンの種類も少しずつ増やしていく予定。
菅原さんは「カンパーニュはフランス語で田舎という意味。日本ではあまり一般的ではないかもしれないが、素朴で優しくおいしいパン。近くで香りをかいで、手に取って重さを感じて、それから味わってみてほしい。ぜひお店に足を運んで」と呼び掛ける。
営業時間は9時~17時。日曜・月曜定休。