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岩手オリジナル減塩しょうゆ発売 脳卒中死亡率ワースト1脱却へ

「いわて健民」を手に笑顔を浮かべる組合の皆さん

「いわて健民」を手に笑顔を浮かべる組合の皆さん

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 岩手県味噌醤油(みそしょうゆ)工業協同組合は12月1日、岩手県オリジナルの減塩対策しょうゆ「いわて健民」を発売する。

「そばっち」が描かれたかわいらしいパッケージ

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 同商品は一般的な濃い口しょうゆより食塩を25%減らした減塩対策しょうゆ。岩手の脳卒中死亡率が全国ワースト1であることを受け、身近な調味料の一つであるしょうゆから塩分摂取量を減らし、県民の食生活をより健康にしようと開発。県工業技術センターや岩手大学、盛岡大学などの協力を得て商品化へこぎ着けた。

 商品名の「いわて健民」は、「岩手県民専用のしょうゆを造る」というコンセプトの下、おいしさを失うことなく健康になってほしいという思いを込めた。パッケージは県のキャラクター「わんこきょうだい」を手掛けた小笠原雄大さんが担当。誰もが手に取りやすいかわいらしいデザインとなっている。

 「いわて健民」には、組合に加盟する浅沼醤油店(盛岡市)、佐々長醸造(花巻市)、大黒醤油(軽米町)、宮田醤油店(雫石町)、八木澤商店(陸前高田市)の5社が協力。もろみを絞ったばかりの生揚(きあ)げじょうゆを各社から集め、浅沼醤油店がブレンドと火入れ(加熱)の作業を行った。異なる蔵元のしょうゆをブレンドするのは、業界でも珍しい試みとなる。食塩を25%減らした分、カリウムを加えることで、従来のしょうゆと変わらない味に仕上げた。カリウムには塩化ナトリウムを体外へ排出する働きがあり、実際の塩分摂取量は通常のしょうゆの約半分となる。

 同組合の佐々木博理事長は「味を最優先しながら塩分を減らしたので、普通のしょうゆと変わりない味になっているので、これまでと同じような使い方で愛用してほしい。減塩への関心が高まる中で、しょうゆやみその消費量はゆっくり落ちてきている。塩分が悪だというイメージを払しょくしたい」と話す。

 200ミリリットル入りで、価格は350円。県内のスーパー、量販店のほか組合加盟店のネット販売でも取り扱う。

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