雫石太陽光発電合同会社(雫石町小日谷地)は11月1日、「メガソーラー発電所」の完成を祝う完成式を行った。
同社は太陽光発電事業者であるエトリオン社と日立ハイテクノロジーズの共同出資により設立。発電所は2014年10月に着工し、同町から借地した51万平方メートルの敷地にソーラーパネル10万枚を設置。県内最大級の太陽光発電所となり、雫石町内をはじめとする周辺地域への自然エネルギーによる電力供給を目指す。年間発電量は約25.6GWh(ギガワットアワー)を見込み、一般家庭約7300世帯分に相当する。10月20日には、20年間の契約で東北電力への売電が始まっている。
竣工式には同社の業務執行社員マルコ・アントニオ・ノースランドさん、深谷政光雫石町長、マグヌス・ローバック駐日スウェーデン大使ら関係者約110人が出席。玉串奉納など神事が行われた。その後、発電所の前のテープカットが行われ、本格的に操業を開始した。
ノースランドさんは「これまで支援してくださった皆さんに感謝の意を表する。この発電所により、年間1万3000トンの二酸化炭素を削減できる見込み。再生可能エネルギーを開発することで、日本政府の計画にも貢献することだと考えている」とあいさつ。深谷町長は「環境に配慮し、地元の雇用や地域活性にも貢献してもらった。循環型社会を目指すシンボル的な役割を担う施設であり、教育の場としても活用したいと考えている。地元としてできる限り協力していきたい」と祝辞を述べた。