いしがきミュージックフェスティバル2016運営委員会は、同フェス10周年を記念して「ブックレット」を制作する資金を、クラウドファンディングサイト「いしわり」で募っている。
同フェスは今年で10周年を迎える岩手県最大規模の無料音楽フェス。市内のみならず、県内外から毎年多くの来場者が集まり、昨年は延べ8万400人を動員し、過去最高の来場者数となった。今年は9月18日に開催し、盛岡城跡公園を中心に周辺商店街などに10ステージを設け、総勢100組以上のアーティストが出演する。
同運営委員会副委員長の黒沼亮介さんは「あっという間の10年。まさかこんなに続くとは思っても見なかった。思い出を振り返るだけではなく、いしがきの現状や周辺地域への影響を目に見える形にして今後の参考にできるようなものを作りたいと考えていた」と話す。
今回制作するブックレットは、写真などでこれまでのフェスについて振り返るとともに、今後のまちづくりにつなげていけるようなものを目指す。そのため、来場者の実態把握や周辺の商業者などへ調査・取材を行い、10年間の歩みを可視化し、地域へもたらす効果や課題、来場者や街の人の声などをまとめた内容を予定する。ブックレットは協力者への特典として配布予定。
目標金額は150万円。集まった協力金は、ブックレットの制作費と取材・調査費、協力者への特典の制作などに充てられる。
終了まで2週間を切ったが、5日現在の達成率は9%と目標まではまだ遠い。黒沼さんは「これまで続けられたことも奇跡的。これからの10年をつくっていくために皆さまの協力が必要。ぜひ一緒にいしがきを盛り上げてほしい」と呼び掛ける。
期限は9月16日まで。