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盛岡・鉈屋町に朝顔の道 「朝顔プロジェクト」今年で5年目

鮮やかな朝顔が町家の軒先を彩る

鮮やかな朝顔が町家の軒先を彩る

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 盛岡市鉈屋町の街道沿いに朝顔の花を咲かせる「朝顔プロジェクト」が今年で5年目を迎えた。

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 同プロジェクトは「盛岡まち並み塾」が2011年に始めたもの。盛岡市の「花と緑のガーデン都市づくり」の一環として、市街地を中心に行われている「ハンギングバスケット事業」に代わる企画として考えられた。洋風の花を飾るハンギングバスケットは古い建物が並ぶ同町の景観には合わず、代わりに街並みに合う花として選んだのが朝顔だった。

 盛岡まち並み塾の佐藤淑子さんは「朝顔は昔ながらの町屋が残る鉈屋町の雰囲気にぴったり。街の彩りとしてだけではなく、暑さを和らげるグリーンカーテンや地域交流の種にもなっている。住民の皆さんからも、毎年の楽しみになっているという声があってうれしい」と話す。

 採用する朝顔の苗は毎年、市内の福祉作業所「ほのぼのホーム」から購入。今年は4株入りのプランターを100鉢用意し、6月上旬からプロジェクトに参加する50軒の民家と施設に1~2鉢ずつ配布した。参加者がそれぞれ水やりなどの世話を担当し、支柱やひもを使って、軒下や壁面に朝顔のカーテンを作り出している。今年は天候の影響もあり咲き始めが遅く、7月下旬から徐々に開花し、紫や青の落ち着いた色合いの花が街道を彩っている。

 同町では14日から16日までにかけて「残したい盛岡のお盆 鉈屋町界隈(かいわい)2016」を実施するなど、昔ながらの風景を残す活動を積極的に行っている。14日には町内で一斉に迎え火をたくほか、18時45分から伝統さんさ踊りの一つ「黒川さんさ」の門付けも行われる。

 佐藤さんは「時代が進むにつれ、廃れていくものがあるのは仕方ないが、何でも無くしていいわけではない。朝顔プロジェクトも地域が一体となって次の世代に残していきたい。しっとりと落ち着いた季節感がある鉈屋町を散策しに来て」と呼び掛ける。

 朝顔の見頃はお盆ごろまで続く予定。

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