盛岡市は外国人観光客向けのPR動画「Drawn to Morioka」を動画配信サイト・ユーチューブで公開した。
動画は外国人観光客受入態勢整備事業の一環で制作したもの。外国人観光客を対象に行ったアンケート調査の結果を参考に、外国人の視点で見た盛岡を紹介する内容となっている。盛岡市観光交流課の和野吉利さんは「外国人は何か体験したいと思って盛岡を訪れている人が多い。それは人との触れ合いであったり、ものづくりであったりさまざま。盛岡の人が普段気づかない、他の視点からの魅力を映し出している」と話す。
アンケートの結果、盛岡を訪れる外国人観光客は日帰りが多く、他の目的地へ向かう途中に来訪することが多いと分かった。移動手段は徒歩やバスの利用が多く、盛岡駅から肴町などの徒歩1時間圏内の場所に長く滞在する傾向があるため、動画の舞台を盛岡の中心市街地に設定、郊外の観光名所も登場する。
動画は外国人男性を主人公に、男性が冬の盛岡を観光し、街の景色や出会う人の姿などをスケッチしながら旅する姿を映す。盛岡城跡公園やもりおか歴史文化館などの観光スポットを巡りながら、肴町や大通、桜山などの商店街を歩き、福田パンやわんこそば、じゃじゃ麺といったグルメ、南部鉄器やホームスパンなどの工芸を楽しむ様子が盛り込まれている。雪あかりやワカサギ釣りなど冬ならではのイベントや、盛岡に住む人が見ても気づかないような隠れたスポットも取り上げる。
5月16日に公開後、1週間で再生回数が1000回を超えたという。和野さんは「外国人観光客が確実に盛岡を訪れているということにもっと気づいて、関心を持ってもらいたい。動画で紹介している盛岡はごく一部分にすぎない。もっと面白いものや場所がたくさんあるので、動画を話題のきっかけにして、市民からももっと盛岡を発信してほしい」と呼び掛ける。