滝沢村地域産品振興会は8月、村の特産物スイカを使ったスイカまんじゅうとスイカゼリーを開発した。両品とも村内の菓子店が製造したもの。
同会は、滝沢村内の農家やイワナ養殖業、豆腐店、菓子店などが参加し、土産物に乏しいと言われる滝沢村に地場産品を使った特産品を開発することを目的に昨年発足した。
数回に渡る勉強会でアイデアを練り、試行錯誤の末、商品化にこぎつけた。スイカまんじゅうは「あさり菓子店」(滝沢村葉の木沢山)が、スイカゼリーは「パティスリー津志田巣子店」(滝沢村巣子)が、それぞれ製造する。
同会によると、スイカは熱に弱いため熱殺菌の際、スイカの風味を損なわないようにするのが最も苦労したことだという。スイカゼリーを考案したパティスリー津志田巣子店の佐藤チーフは「スイカは熱殺菌するとキュウリの味になってしまうので、それを消すのに本当に苦労した。色素も一切使用しておらず、ゼリーの色はスイカ本来の色。種も毎日手で取ってジューサーにかけている。8月、9月の限定発売なのでぜひ食べてもらいたい」と話している。
あんにスイカの果汁を混ぜた饅頭は3個入り(250円)と8個入り(化粧箱入り、700円)がある。スイカの果汁がいっぱいのゼリーは1個210円。4個入り(化粧箱入り)950円。夏季限定で村内や盛岡市内のスーパーのほか、東京都や福岡県のアンテナショプでも販売する。