サッカーJ3のグルージャ盛岡は4月3日、いわぎんスタジアム(盛岡市永井)でホーム開幕戦となる第3節を開催した。
これまで2連敗中で最下位の盛岡が、1勝1敗の長野を迎え今季初勝利を狙った同節。盛岡は開始早々細かなパスをつなぎ、今季加入したMF梅内のシュートまで持ち込むが枠を捉えられず。得点シーンは前半17分、長野のコーナーキックからFW荒田にヘディングで押し込まれた。盛岡は何度も危険な場面があったが、GK土井の好セーブもあり、前半は0-1で折り返す。後半、盛岡はミドルシュートなどで好機をつくるが得点できず、そのまま終了。3連敗となった。
今年の盛岡はショートパスをつなぎ、最後までパスで相手を崩すスタイル。今季から指揮を執る盛岡の神川明彦監督は、「連敗中のホーム開幕戦、内容度外視で何としても勝利をもぎ取りたい試合で敗戦した責任を感じる。課題のセットプレーからの失点となった。課題克服のためにチーム一丸となって取り組みたい」と話す。
この日のプレーについては「粘り強い守備の相手に、ミドルシュートや強引な突破などをしても良かった。シンプルなカウンターを選択していい場面もあったが、今日は手数を掛けすぎた印象はある。最終ラインからのパスミスについては何回でもチャレンジしろと選手に伝えている。それが上達につながる」と振り返る。
時折、小雨の降る中、会場には1434人が集まった。盛岡サポーターの40代の男性は「いよいよ今シーズンが始まった。新加入選手が多く、戦術も去年までと大きく違う。まだ始まったばかりなので、ぶれずにこの戦い方を極めてほしい」と期待を寄せる。