盛岡市南大通に「博多ラーメンまるひで」(盛岡市南大通1)が3月9日、オープンした。
店主の浅沼秀明さんが店を始めるきっかけとなったのは、インターネットの動画サイトで偶然見たラーメン店の動画。それまで15年ほど飲食店で働いていた経験はあったが、厨房(ちゅうぼう)に立ったことはなかったという。動画で見た店員の姿に憧れ一念発起。2年間の準備期間を経て開店に至った。
浅沼さんは「自分のやりたいことが見つかって、縁あってこの場所に店を開くことができた。やりたいこととタイミングが一致して少し運命的なものも感じる。肴町の商店街や八幡町の通りの街並みがとても好き。ここを起点に人の流れをつくれたらうれしい」と話す。
10坪の店内にはカウンター6席と小上がり8席を用意。本場博多の屋台をコンセプトに、性別や年齢関係なく誰もがにぎやかに食事を楽しめる場所を目指す。
同店のラーメンは本場の味にこだわり、博多の豚骨ラーメンをベースに、盛岡の人の好みに合わせて味を調整。長時間かけて豚骨を煮込み、独自の製法で臭みを抑えることで、豚骨ラーメンを食べ慣れない人も気軽に味わえるようなスープに仕上げたという。しょうゆも九州のものを使い、麺は博多直送の極細麺を採用。
店主一押しの「まるひでらーめん」(700円)は、ネギ、チャーシュー、キクラゲ、煮玉子がトッピングされたシンプルな豚骨ラーメン。まずはそのまま食べて、その後にテーブルにある高菜や紅しょうが、ゴマ、自家製辛みそなどを載せて、自分好みに味を変えるのがおすすめの食べ方。麺の硬さは「生」「バリカタ」「カタ」「並」「やわ」から選べる。
ほかにも、ネギがたっぷり載った「ネギバカらーめん」(800円)や「チャーシューめん」(900円)、アルコールやつまみも提供する。今後メニューを増やしていく予定。
浅沼さんは「周辺にはお酒を提供する店も多いので、この店をスタートに飲み始めて、また締めに寄ってもらいたい。『また来たよ』という感覚で、一日何度でも、いつでも来てもらいたい。食べに来るというよりは遊びに来るように来店してもらえたら」と呼び掛ける。
営業時間は17時からスープがなくなるまで。水曜定休。