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盛岡に仏レストラン「シェ・ジャニー」 安比から移転、ベテランシェフが伝統的料理

エプロンで出迎えてくれる「シェ・ジャニー」オーナーの春田光治さんと一代さん

エプロンで出迎えてくれる「シェ・ジャニー」オーナーの春田光治さんと一代さん

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 フレンチレストラン「シェ・ジャニー」(盛岡市材木町、TEL 019-601-6784)が7月4日、材木町商店街の光原社隣に移転オープンした。

「シェ・ジャニー」外観

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 オーナーの春田光治さんは、神戸出身、東京・渋谷で育った。大学卒業後、ジャズの道を志す時期もあったが、もともと料理が好きだったことから料理人を志すことに。フランス料理に興味を持ちフレンチの理論を独学で勉強。現地に行って実践的に学びたいとフランス・ボルドーへ渡った。

 その後、縁あって在スイス日本大使館、在ベトナム日本大使館の料理人を務めた。1969(昭和44)年、「日本で2番目のフレンチレストラン」として渋谷に店を構える。当時珍しかったフレンチレストランとして人気を博したが、フレンチブームに嫌気が差した春田さんは、1985(昭和60)年のスキー場オープンを機に安比高原(八幡平市)に移住。スキー場で料理を提供していたが、弟子が付いたことで1995年に安比高原の自宅にフレンチレストランをオープンした。安比に移住して約30年がたち、雪害などの影響で建物が老朽化してきたことから、今回移転を決めた。

 厨房(ちゅうぼう)も合わせて42坪の店内に、最大14席を用意する。店内には、イタリア製のステンドグラスを設置。レンガ造りの壁が印象的な店内には、古材が用いられ落ち着いた雰囲気を演出する。伝統的なフレンチをベースに、客の好みに応じて話を聞きながらコースメニューを決めるのが春田さん流。前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート、コーヒーが基本のコース。内臓を使った料理が得意で、さまざまな国の料理に触れてきた春田さんならではの多国籍なアレンジが楽しめる。

 春田さんは「食べる事が好きで、それが原点。誰よりもおいしいものを食べたいと思ってやってきた。のんびりとくつろぎながら、伝統的なフランス料理を味わってほしい」と話す。

 コース料金は1万円から(要予約)。予約は5日前まで受け付ける。メニューは応相談。営業時間は12時~20時。月曜定休。

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