岩手大学まちづくりサークルNPCNの学生らが、「笑顔の街角プロジェクト2015」の一環として、「風鈴ロード~さんさへ続く道~」を企画している。
同プロジェクトは今年で5年目を迎える。街角から盛岡さんさ踊りを盛り上げるという趣旨で、毎年さまざまな企画を行っている。昨年まではポスターの設置を中心とした見て楽しむものが中心だったが、今年は新しい試みとして、音で盛岡の夏を感じてもらう風鈴ロードを企画。より多くの市民に参加してもらおうと、クラウドファンディングサイト「いしわり」で活動資金を募ることとなった。
風鈴ロードは、盛岡さんさ踊りの開催2週間前の7月18日から8月8日までの間、盛岡駅西口から岩手公園付近まで約1.5キロの道に南部鉄器の風鈴400個をつるし、南部風鈴の道を作るというもの。盛岡の特産品である南部鉄器を使うことで、市民だけではなく、県外からの観光客へ盛岡の魅力をPRする。同サークル風鈴ロード企画主任の吉田拳さんは「ポスターだけでは見過ごしてしまう人もいる。今回は目だけでなく、耳でもさんさ踊りの季節がやってきた実感を味わってもらえれば」と話す。
風鈴ロードのほか、昨年好評だったさんさ踊りを愛する男性にスポットを当てる「さんさ男子」、約140人の写真を使用し輪踊りを表現する「さんさで広がる笑顔の輪」の2つの企画も実施する。
同サークル代表の阿部慶太さんは「盛岡の街を風鈴の涼やかな音色でいっぱいにしたい。そのためにはまだまだ皆さんのご協力が必要。私たちと一緒に音でさんさ踊りをもっと盛り上げてもらえれば」と支援を呼び掛ける。
協力者にはお礼の手紙を送るほか、南部鉄器の風鈴や焼き冷麺セットなどの「お返し」も用意する。募集締め切りは7月16日。