盛岡在住ミュージシャン、釜石鉱山録音盤リリース

洞窟内での録音の様子

洞窟内での録音の様子

  • 0

  •  

 6月3日、盛岡市在住のミュージシャン、佐々木龍大さんが2枚目のアルバム「ララバイ」をリリースした。

[広告]

 同作品は、全編弾き語りのアコースティックアルバムで、釜石鉱山坑内にある「グラニット・ホール(地下音響実験室)」で録音されたもの。過去にサクソホンプレーヤーが同じ場所で録音したことはあったものの、ボーカルの録音は今回が初めて。洞窟内は、反響した音が天然のリバーブとなり、楽曲からは水の流れる音も聞こえる。洞窟内であるということを音でも感じさせる作品となった。

 録音ではちょっとしたことが、曲に影響してしまう。「ブレスの入れ方1つで、リバーブのかかり方が変わる。佐々木さんの周囲に並べた7~8本のマイクの音量が変わったりする」といい、録音エンジニアと佐々木さんの苦労が伺える。録音前の楽曲制作においても、洞窟で録音するということを意識した楽曲作りをしており、さまざまな面で同作品への強い意気込みを感じさせる。

 佐々木さんは「聴けば聴くほど味わい深くなっていく作品になったと思う。いろんな環境でリピートして聴いてほしい」と話す。今回の試みについては、「地方で活動しているからこそこういう面白い試みができる。他にも岩手ならではの場所で録音してみたい」と話した。

 同アルバムは、全国のCDショップのほか、AmazonやiTunesなどのウェブショップでも購入可能。価格=2,000円。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース