岩手県は「いい旅・いわて・おもてなし旅行券」を5月29日に発売し、1回目の販売分6万枚を完売した。
県では、国から支給される「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金」を活用し、プレミアム旅行券「いい旅・いわて・おもてなし旅行券」と「いい旅・いわて・おもてなしクーポン」の販売と配布を始めた。
「いい旅・いわて・おもてなし旅行券」は1枚3,000円で販売。岩手県内の登録宿泊施設約200カ所で6,000円分の旅行券として利用できる。利用期間は、繁忙期を除いた6月1日から2016年2月29日まで。15万枚の販売を予定し、第1期は3回に分けて販売する。
1回目の販売が同29日に始まり、大手コンビニ5社の発券システムを利用して6万枚を販売。コンビニ端末機のシステムトラブルで一時購入できない状況になったが、約3時間で完売した。県では、販売委託先にコンビニ端末のアクセス制限やサーバー管理など次回販売に向けた対応策を依頼している。
6月1日からは、大手宿泊予約サイト3社で旅行クーポンの配布が始まった。12万枚の配布を予定。クーポンを利用した岩手県内の登録宿泊施設予約で6,000円から最大1万8,000円の割引になる。海外向けの宿泊予約サイト「JAPANiCAN」では、クーポンで一律5割引きになる。
県商工労働観光部観光課宣伝誘客担当課長の高田聡さんは「旅行利用の促進、地域経済活性化や観光が落ち込むシーズンの観光利用状況の底上げをしていきたい。この機会に、来年開催の岩手国体に向けて県民のおもてなし意識向上も図っていければ」と話す。
県が企画するいわて三陸観光応援バスツアーでも旅行券が利用できるほか、県内の宿泊施設でもプレミアム旅行券専用プランを用意しており、誘客効果に期待を寄せる。
「旅行券とクーポンの2通りの方法を用意している。岩手は夏から秋にかけて食べ物がおいしく、冬はウインタースポーツも楽しめる。旅行券とクーポンでどんどん岩手に来てほしい」と呼び掛ける。
今後は、6月30日に1万枚、7月30日に1万枚を販売する。第2期として9月に5万枚、第3期として11月に2万枚を販売予定。7月初旬からは岩手県のアンテナショップでも取り扱う。