もりおか復興支援センター(盛岡市内丸、TEL 019-654-3521)は2月28日、避難所運営ゲーム「HUG(ハグ)」のリーダー講習会を盛岡勤労福祉会館(紺屋町2)で開催した。
「HUG」は2007年に静岡県が開発。与えられた条件や設定の下、避難者の年齢や性別、国籍などそれぞれの抱える事情が書かれたカードを避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどのように適切に配置していくか、避難所で起こるさまざまな出来事にどう対応していくかを模擬体験する。
仙台ではNPOや自治会関係者らが震災前に同ゲームを体験。震災時にはその経験を避難所運営に生かしたこともあり、いつ来るか分からない大規模災害に備えて盛岡でも体験会を実施する。それに先駆けてこの日、ゲームのファシリテーターを育成するリーダー講習会が行われ、約20人が参加した。
宮古市から参加した今橋克寿さんは「震災時に避難所で生活をした経験があったので、ゲームを通じて生かせるかどうかを試したかった。次々と避難者が集まり問題が出てくる中、てんやわんやだったがその都度チームでいい判断をしていこうと一生懸命だったので、結果としては良かったのでは」と話す。
3月21日にもりおか町家物語館(鉈屋町)浜藤ホールで「HUG体験会」が開催される。参加無料。事前申し込みが必要。問い合わせは、もりおか復興支援センターまで。