日本貿易振興機構(ジェトロ)盛岡支店(盛岡市盛岡駅西通2)は8月8日、盛岡駅西口の「いわて観光経済交流センター」(マリオス3階)で「輸出向けカタログ作成講座」を開催した。
今回が初の開催となる同講座には、水産加工品販売業や南部鉄器製造業など海外へ販路の拡大を目指す岩手県内の企業10社が参加。専門の講師によるアドバイスのもと、実際の取り引きに使用する輸出向けカタログとプライスリストの作成にチャレンジ。参加者は相手バイヤーが必要とする商品情報をどのように伝えるかといった、カタログ作成についての基礎知識や実際の貿易業務に必要な知識やノウハウについて熱心に聞き入っていた。
県内の企業の多くは、輸出をする際に貿易商社を通じて取り引きするのが一般的だが、商談のノウハウ不足のため、実際にはなかなか思うように利益を生み出せないのが現状。海外の取引相手との商談時に必要なカタログも十分に用意してない企業も少なくないという。
講座は今回を含めて全3回。次回以降の予定は、10月=「バイヤーを探す方法」、12月=「クレーム処理」。
今回の受講者の中には、今月21日に中国・大連市で行われる岩手大連商談会に参加する企業の担当者も含まれており、県内企業の本格的な海外進出の足がかりとして関係者から期待が寄せられている。