岩手でロケが行われた「リトル・フォレスト冬・春」先行上映と公開記念舞台あいさつが1月28日、フォーラム盛岡(盛岡市大通2)で行われた。
今回は、同館が前作「リトル・フォレスト夏・秋」で岩手ロケが行われた場所であり、全国2位の動員数を記録したことから実現した。主演の橋本愛さんと監督の森淳一さんが登壇。満席となる約180人が来館した。
同作は岩手県奥州市衣川区大森で1年間かけてロケが行われ、岩手の自然豊かな四季の移ろいと自給自足の生活から生み出される料理を紹介しながら展開する。「第65回ベルリン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門」正式招待作品としての上映も決定している。
橋本さんは「撮影したのが17歳から18歳にかけて。自分がどう変化していくかわからない中で成人した女性を演じるのが不安で、私自身の変化がスクリーンに映りこまなければいいなと思っていた」と、主人公いち子を演じた気持ちを吐露した。「岩手という一つの場所を、1年というぜいたくな時間をかけて製作された映画。地元に住む方々にしか分からない面白さがあると思う。見て豊かな気持ちになってもらえれば」とあいさつ。
森監督は「一昨年の梅雨時期から撮影を1年間続けて、大変なこともあったが楽しかったことの方が記憶に残っている。地元の人に出会い、そこでの生活を垣間見たことは僕の人生にも影響を与えてくれた」と撮影について語り、「岩手に住む皆さんがこんなにも美しい風景とおいしいものに囲まれているんだということを再認識してもらえれば」と話した。
同作は2月14日公開。2月7日~13日、前作「リトル・フォレスト夏・秋」も同館で再上映する。