岩手県営体育館(盛岡市青山2)で12月13日、プロバスケットボールリーグTKbjリーグ第11節、岩手ビッグブルズ-琉球ゴールデンキングス戦が行われた。
岩手は、この日まで18連勝中とリーグ連勝記録更新中。対する琉球は昨年の優勝チームで現在西地区の2位につけている強豪チーム。好調を維持する岩手とチャンピオンチーム琉球との対戦は、前半の大一番と注目を集め、会場にはこれまでの平均を大きく上回る1622人のブースターが足を運んだ。
試合は第1クオーターを11-22とリードされる展開。第2クオーターではディフェンスから流れを作るチームらしく、厳しい守備からポイントを重ね、前半を32-30で折り返した。その後も終始拮抗(きっこう)した展開となり、最後は69-66で岩手が競り勝ち、リーグの連勝記録を19に伸ばした。最後まで息を飲むゲーム展開に、試合終了のブザーと同時に体育館には岩手ブースターの大歓声が響いた。
桶谷大ヘッドコーチは「(慌ただしい)世間、雪の降る中にもかかわらず、たくさんのお客さんのいる会場を見て感慨深かった。モチベーションを上げてくれた」とし、「正直連勝は気にしていない。一つ一つの試合の内容をお客さんに喜んでもらえるようにするだけ」と話した。
この日のMVP、岩手県出身の小野寺祥太選手は「タフなゲームの中、ルーズボールやオフェンスリバウンドにうまく絡めたが、ノーマークの3ポイントシュートを外したのは悔やまれる」と振り返り、「会場で、激しく迫力のあるプレイを見てほしい」と呼び掛けた。
翌14日、琉球との第2戦は74-81で敗れ連勝記録は19でストップ。現在、岩手は20勝2敗で東地区1位。