「あなたの笑顔は美しい、日本笑一」の旗を掲げ、侍姿で日本縦断中のニューヨーク在住パフォーマー渡辺好博さんが、7月14日に盛岡を訪れた。

　渡辺さんは長崎県出身で現在はニューヨークに住み、東京サーカス団長の「よし」として活動するパフォーマー。笑顔で日本を統一したいと「あなたの笑顔は美しい、日本笑一」ののぼりを持ち、ちょんまげにはかまという侍スタイルで乳母車に荷物を載せて徒歩で日本を縦断している。6月15日に北海道最北端の稚内宗谷岬をスタートし、今月岩手入りした。

　昨年、大学時代の恩師の奥さんが亡くなったのを知り、追悼のために彼女の知人などをたどり人と人をつなげる「いのちの絆プロジェクト」を実施。アメリカを徒歩で横断した。旅の途中、所属する男声合唱団がMLB球団の国歌斉唱を務めた際、ちょんまげに侍の姿で参加したことをきっかけに、その姿で日本を巡ることを決めたという。

　盛岡では友人の紹介で巴染工（盛岡市紺屋町）を訪れ、「あなたの笑顔は美しい」と文字を入れた手拭いを制作してもらったほか、市内各地を訪れ市民と交流した。

　震災後に被災地を訪れ慰問活動をしてきた渡辺さんは、「震災の時は世界中から支援をしてもらった。日本の笑顔を集めて世界に発信していくことで、世界中の人にお礼がしたい」と旅で出会った人との笑顔の写真をフェイスブックで発信している。「人が笑ってくれることを大事にしたい。介護施設などに慰問もしているので呼んでもらえれば」とも。

　この後も各都道府県を巡り、今年10月ごろ出身地の長崎県にゴールする予定。