観光とIT分野の有志が「盛岡観光アプリ」を開発し、5月8日、試験運用に向けて岩手観光アカデミー参加者による意見交換会を盛岡市内で開催した。
岩手観光アカデミー代表の北田耕二さんとアプリ開発会社「オーバルギア」の金屋京さん、まちづくりプラットフォームの小泉貴義さんが盛岡の観光情報を提供できるアプリを開発。旅行やビジネスで盛岡を訪れる人にローカル情報を提供し、観光客に市内を周遊してもらうのが狙い。オーバルギアがApp Storeで無料配信しているアプリ「Prime Links」を利用して盛岡版の試作アプリを制作した。
街のおすすめ情報を提供するコンシェルジュ機能、スマートフォンアプリを通じて会員証を発行できる「街のパスポート」機能、クーポンやスタンプカードを電子化したロイヤルティープログラムを提供するほか、アプリ加盟店がチャット形式でリアルタイムに顧客とやり取りできる機能を備える。また、アプリでの決済も可能で、はしご酒などのイベントにも活用できるという。
実用開始に向けた意見交換会参加者からは、アプリについて「コンシェルジュによる利用者の目的に合わせた情報提供」や「加盟店と利用者への利用普及」などの課題に意見が寄せられた。
北田さんは「地元情報で観光しやすい街づくりをアプリでできないかと思った。盛岡から全県を盛り上げたい」と意気込む。「夏をめどに盛岡と東京で試験運用を行い、来年度には本格運用を目指したい」とも。