盛岡市保存指定建造物「徳清倉庫」(盛岡仙北1)が改修工事を終え、仙北町で開催されるイベント「森とひなまつり~明治橋仙北町界隈~」で4月12日・13日に一般公開される。
徳清倉庫(盛岡市仙北1)の敷地内にあった「佐藤家旧宅」を県道「向中野安倍館線道路拡幅工事」に伴い、2012年6月から道路側の一部を取り壊し改修。明治期に盛岡城勘定奉行所の一部を移築した建造物で歴史も古い。今年3月に改修工事が完了し約3年ぶりに公開される。
同社の佐藤重昭社長は「ヒノキやケヤキなどの高級木材を使っていたので木は傷んでいなかった。できるだけ、建ったころの状態に復元するように心掛けた。多くの方に見てもらいたい」と話す。
仙北町かいわいには徳清倉庫だけではなく、旧仙北尋常小学校跡地に旧岩手師範学校校舎の木材を使った金沢家(仙北1)もある。イベントでは、仙北町かいわいの旧家7軒でおひなさまを展示するほか、徳清倉庫計り場で「徳清の“再生”~森のまちづくり~」をテーマにシンポジウムを開き、木材の再生利用と建造物保存について考える。
開催時間は9時30分~16時。シンポジウムは両日13時30分から。入場料は200円。