東日本大震災による復旧工事に伴う改装を行っていた「盛岡サンライズタウンビル」(盛岡市大通2)が12月27日、リニューアルオープンした。
1974(昭和49)年に映画館「盛岡日活」が入る商業ビルとして建設された同ビル。1977(昭和52)年に日活が撤退し、1991年に全国の公募から選ばれた「盛岡サンライズタウン」に名称を変更。その後も市民からは「ニッカツビル」の愛称で親しまれ続けていたこともあり、今回「ニッカツゴールデンビル」に変更された。同ビルを管理する中央土地の藤原誠徳社長は「『ニッカツ』という名前が復活することで、皆さんに親しみやすく分かりやすくなれば」と期待を寄せる。
現在は映画館アートフォーラムのほか、飲食店や花屋など14テナントが入居。来年で40周年を迎える同ビルは、東日本大震災で内外壁に入った亀裂などの補修工事を国のグループ補助金で行った。その際に組んだ足場を利用して外壁と1階エントランスとフロア、トイレの改装工事も実施。外壁はライトグリーンに塗り替えられて明るくなり、光輝くゴールドのラインも加えられた。入り口にはオリジナルキャラクター「ハチ子」のイラストを取り付ける予定。藤原さんは「ゴールドに光るラインで盛岡映画館通りの景観もよくなるのでは。『ハチ子の前で会いましょう』を合言葉に、盛岡の中心の待ち合わせ場所として利用してもらいたい」と呼び掛ける。
営業時間は店舗により異なる。1月5日まで各テナントが利用者に「はちみつキャンディー」を進呈するリニューアル記念のキャンペーンを行う。