一般社団法人「SAVE IWATE」(盛岡市内丸)が「三陸の和グルミ」を味わってもらおうと開発した「まめぶ汁セット」(500円)が10月の販売開始以来、首都圏で人気を集めている。
同商品に使われている三陸の和グルミは、震災後に被災者たちが集めたもの。同法人では、被災者の仕事をつくるためにこの和グルミを買い取る活動を行っている。
和グルミは日本固有種で殻が固く実は小さいが、栄養価は高くフルーティーでコクのある味わいが特徴。和グルミになじみのない人にも味わってもらおうとNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で話題となった「まめぶ汁」の材料をセットにした。
岩手県産和グルミと鹿児島県喜界島南村(なむら)製糖の純黒糖、「そばの匠館」(久慈市山形町)から提供された本場のレシピを合わせ、久慈市旧山形村の伝統の味を再現することができる商品となっている。発売以来、首都圏を中心にすでに300セットを売り上げる人気ぶりだ。
同法人代表理事の寺井良夫さんは「まめぶ汁のように、甘塩っぱくするのはクルミをおいしく食べてもらう一番いい方法。甘いのかしょっぱいのか分からない、久慈市山形村に昔から続いてきた伝統的な味を楽しんでほしい」と話す。
同商品は、同法人が運営するイベントのほか、「三陸の和グルミプロジェクト」のホームページで販売する。