「幸せが待っている、3日間」をテーマに、10月18日から盛岡市内映画館で山田洋次監督作品を中心に「もりおか映画祭」が開催される。
主催は、盛岡市や地元映画館などで組織するもりおか映画祭実行委員会(TEL 019-651-4111)。東日本大震災で被災した陸前高田市の菅野啓祐さんが流失した自宅跡に幸福のシンボルとして黄色いハンカチを掲げたことを知った山田監督が同地を訪れ励ましの言葉を添えた黄色いハンカチを贈った。また、三陸唯一の映画館「宮古シネマリーン」が全国の映画ファンに呼び掛け、約1200枚のメッセージ入りの黄色いハンカチが届けられ「黄色いハンカチプロジェクト」として全国へ広がった。今回は黄色いハンカチがつなぐ岩手との結びつきをイメージして山田監督作品を中心に13作品を上映する。
岩手でロケが行われた山田監督作品「同胞(はらから)」や「息子」のほか、「男はつらいよ柴又慕情」「幸福の黄色いハンカチ」を上映。オープニング作品として上映される「先祖になる」では、池谷薫監督と植草信和編集長のトークショーや倍賞千恵子さんの舞台あいさつも行われる。
同映画祭実行委員長・山田裕幸さんは「地方都市で映画館が残っているのは素晴らしいこと。映画の製作者はスクリーンで見てもらうために作っている。映画祭を通じて劇場でしか味わえない楽しみを再認識してほしい」と話す。
前売り券=500円、当日券=800円(「先祖になる」前売り=1,300円、当日券=1,800円)。今月20日まで。