8月23日、岩手の起業家を集めたプレゼンイベント「第3回若手会議in岩手『THE ベンチャーズ』」が盛岡市内飲食店で開催された。主催は「岩手×若手会議」。
若手会議は、復興支援に関わる学生や20代から30代の若手リーダーを集め発言する場を設けようと、JCN現地会議の若手版として今年2月に大船渡で第1回を開催。代表の伊藤大介さんは「(復興支援の中で)これまで若い人をフィーチャーすることがなかった。エンターティメント性を加えて今まで入ってこなかった層にリーチしようと思った」と話す。当時の登壇者も運営に加わり、5月には遠野で「復興女子会議」を開催した。
今回は、岩手の起業家にスポットを当てプレゼンテーション&トークセッションを行う「THEベンチャーズ」を企画。「これまでのアプローチは復興業界だった。そことは違った方向で岩手の魅力を発信して地域活性化につなげたい」と伊藤さん。会場には、復興支援関係者や事業運営者、学生など90人が集まった。エンターティメントにもこだわり、全編にわたりコミカルな司会が会場を盛り上げた。
「いわてスターブランドプロジェクト」茂庭裕之さん、宮古から参加した「熊之助本舗」古舘誠司さん、「自然再生エネルギープロジェクト」山田周生さんら11人がプレゼンテーションに登壇。一人3分間で発表したほか「企業の『理想と現実』」をテーマに出演者全員によるトークセッションも行われた。来場者の投票で選ばれた上位5人が9月21日に陸前高田で行われるプレゼン大会「KIBOW 陸前高田」への出場権を獲得できる予選会も兼ねた。5位は明治大学農学部4年で「地域支援団体ARCH」代表の佐藤柊平さん。3位は、「大槌復興刺し子プロジェクト」吉野和也さんと農業ビジネスへの構想を話した富士大学経済学部4年の平嶋孔輝さん。2位は、「田山鐵瓶工房」の田山貴紘さん、1位は、女性の生涯を多方面からサポートする事業を発表した澤田純子さんが選ばれた。
次回は宮城で開催し、「岩手の若手の元気を発信したい」と意気込む。