盛岡市内のそば店が7月6日・7日、シンガポールで「わんこそば大会」を行った。盛岡のそば店が海外まで直接出向いて「わんこそば」を実施した珍しい試み。
シンガポールでわんこそば大会を行ったのは盛岡市内でも老舗の「東家(あずまや)」(盛岡市中ノ橋通1)。商業施設「リャンコート」のイベント「Oisii@LiangCourt」(7月5日~8月11日)の一つとして行われた。同じくイベントに参加する在留邦人による太鼓の演奏団体「響屋」から声が掛かったという。岩手県の被災地にもシンガポール政府や民間団体からの義援金や物資が送られたこともあり「おこがましいかもしれないが直接出向いて感謝の意も表したかった」と東家専務の高橋大さん。「Thank you SINGAPORE from Iwate」の横断幕を製作して会場に掲げた。
両日は在留邦人も含め24人が参加。「大人の部」「子どもの部」「エキスパートの部」に分かれて制限時間内に何杯のわんこそばを食べられるかを競った。優勝したのはシンガポール人の男性で76杯。
高橋さんは帰国後「海外の方には知られていない岩手の食材がまだいっぱいあると思う。今後はそういったものを情報発信して岩手を訪れる観光客が増えてくれればうれしい」と語った。