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盛岡で「もりゼミ」-街中店主ら講師に、市内各所で26店36講座

熱弁をふるう城西町の森の食堂 「燻製屋Velvo」店主冨山清さん。普段一般家庭には縁の薄い燻製の作り方のコツを講義した

熱弁をふるう城西町の森の食堂 「燻製屋Velvo」店主冨山清さん。普段一般家庭には縁の薄い燻製の作り方のコツを講義した

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 盛岡商工会議所主催、第1回「もりおか街なかゼミナール」が盛岡市内各所で開催されている。6月1日から30日の期間、全36講座が市内各所26店舗で行われる。

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 市内各店の店主や店員らが講師となり、プロの技の中で家庭でもできる技術を市民に教える。飲食店、美容品、寝具店、小物店やリサイクルショップなどが参加。布団店による「親子で作る子供枕」、金融業による「家計管理術」、薬局による「ピンピンコロリめざす食養生と健康の講座」など、各店が独自性に富んだ講座を企画した。店では講座時間中に通常営業しない。

 開催2日目の2日に行われた「家庭でもできるカクテルと熱燻製(入門編)」では、城西町の森の食堂「燻製屋Velvo」店主の冨山清さんが講義。カクテル作りのコツと、家庭でもできる薫製の作り方を教えた。

 冨山さんは「家庭でカクテルを作るとき、水っぽくならないように凍らせたイチゴなどを使うとよい。かんきつ系だと常温のものの方が果汁が多く出る」。薫製に関しては「家庭で薫製するときはどんな鍋でもできる。素材に対して上からの煙がおいしい味を生む」など、長年の経験を生かしたアドバイスを30代の受講生らに行った。受講生からのハイレベルな質問に「とても楽しい」と顔を赤らめ熱心に回答する場面も。

 盛岡商工会議所の工藤進作さんは「もりゼミに参加することで、新しい出会いが生まれる。各店、スタッフの魅力が受講生に伝わると、そのお店に対して愛着が生まれることもある。もりゼミがきっかけになって盛岡が活性化してくれれば」と話す。

 参加無料。一部材料費のみ徴収する講座もある。各店に電話での申し込みが必要。チラシは市内各所、盛岡商工会議所に設置する。情報は公式ホームページでも公開。

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