花巻市大迫町のブドウ農家が3月25日に自家産のオリジナルワインを発売し、県内のワイン愛好家や飲食店で人気が出ている。
発売したのは「高橋葡萄園」(花巻市大迫町)。原材料のブドウは家の周りにある畑で栽培、醸造は秋田県鹿角市の「ワイナリーこのはな」に委託し今回の発売にこぎ着けた。
花巻市大迫町はブドウ栽培が盛んな土地。代表の高橋さんは農家の長男としてブドウ栽培を間近に見て育ってきたという。岩手大学農学部卒業後、地元大迫町の大手ワイナリーに就職しワイン醸造を担当。その後、県内の別のワイナリーの醸造担当を経て2011年に独立。現在は販売免許のみだが今年中には醸造設備を整え「ワイナリー」設立を目指すという。
今回発売したワインは3種類。白の「リースリング・リオン2012」、同じく白の「ミュラートゥルガウ2012」、赤の「ツヴァイゲルトレーベ2012」(以上750ミリリットル、2,520円)。販売量は3種類合計で2500本。ワインは盛岡市内の飲食店10店舗で提供。東京都内の飲食店で試飲会が開かれたほか、うわさを聞いたワイン愛好家からの注文も増えるなど「確実に販売数が増えてきている」という。
高橋さんは「自前のブドウ畑なので土づくりから収穫まで目が届きやすいのが強み。今年の秋に収穫したブドウはぜひ自前の醸造設備で造りたい」と意気込む。
現在、酒販店では扱えないため個人で購入する場合は高橋さんまで電話(090-6220-6671)かメール(freude-frieden@mopera.net)で問い合わせ。