盛岡市郊外でレストラン3店舗を運営する有限会社ワイアンドワイ(岩手町沼宮内)が、4店舗目となる「VILLA 88 PAPPARE(ヴィラパッパーレ)」(盛岡市大通3、TEL019-613-3337)を盛岡市大通地区にオープンして1カ月がたった。
1976(昭和51)年から営業を続ける「ヴィラ本店」(岩手町沼宮内)や1997年にオープンした「カフェ・ピッツァリア ヴィラ」(盛岡市玉山)は国道4号線沿いに立地し以前は漫画本を多くそろえるなど「ドライブイン」の要素もあり昔からのファンの多い店。最近はイタリアン中心の店づくりになって新たなファンもつかんでいる。きっかけは同社社長の金井由道さんが東京の有名店で味わった窯焼きの「ピッツァ」。その味に感動した金井さんは2000年にイタリア・ナポリに「ピッツァ」作りの修業に渡った。帰国後はピザ用の焼き窯を自店に導入するなどイタリアンが中心のメニューに変更していき、2010年には紫波町桜町の国道4号線沿いに「ヴィラロッソ トレ」を開業。現在では各店でバリスタが作る自家焙煎(ばいせん)のエスプレッソやカプチーノ、自家製麺のパスタや窯焼きピザなどを提供している。今回、郊外の人気店が飲食店激戦区に出店し注目を集めている。
当初、大通地区への出店は考えていなかったというが、若手スタッフの成長を見て新たに活躍できる場の必要性を感じ、「ちょうど大通地区の空き物件情報もあったため現在の場所に決めた」という。
席数は36席。店内のデザインや内装は金井さん自ら手掛ける。パスタ、ピザなどが選べる日替わりメニュー(サラダ、前菜、スープ、ドリンク付き1,000円~)を提供する。
オープンして1カ月、女性客が大半だが金井さんは「店名の由来は『食いしん坊』、裏コンセプトは『男のイタリアン』。男性1人で会社帰りにパスタとワインで1杯引っかけに寄ってもらえればうれしい」と語る。
営業時間は11時~23時(ランチは11時30分~17時、金曜は24時、日曜は22時まで)。月曜定休。