盛岡中央公民館(岩手県盛岡市愛宕町)で2月24日、これからの暮らしを考える体験型学習企画「あかり学級」の自作エネルギー体験学習が行われた。
同企画は、これまで1学期、2学期という区切りで、それぞれ「食」と「木」をテーマに体験学習を行ってきた。現在は3学期中で、テーマは「エネルギー」。3学期の3回目のとなる今回は、NPO法人岩手子ども環境研究所事務局長の黍原(きびはら)豊さんを講師に迎え、「作り出すエネルギー」について授業が行われた。
最初に行われた小水力発電体験では、参加者が小さな水車を作り、その手作り水車を川へ運び、小水力発電を体験した。作りは非常に簡単で、製作費は3,000円弱、ほぼ木材だけの費用で作れる。方法も川に設置するだけで、破損がない限り半永久的に発電できるところが魅力だ。発電量は1日およそ57.6ワット時と携帯電話の充電(約2ワット)などには十分な量が発電できる。
続いて参加者は、太陽光パネルを利用した太陽光発電を体験。こちらも小水力発電と同等に発電が可能で、家庭に設置するだけで使える。今回使ったパネルはやや高価なものだが、安く自作した場合は全ての機材を含めても3万円程度に抑えることができる。必要なものは、太陽光パネル、コントローラー、バッテリー、インバーターだけで、インバーターにコンセントをつなぐことで家庭用電化製品が使える。
参加者からは、「電力会社に否定的になっている面もあったが、実際に自分たちで作り、電気を生み出すことの大変さを体感したことで、彼らの高い技術を認め、電気をもっと大切に使おうと思えた」などの声があった。
次回のあかり学級3学期4回目の授業は、3月24日に鉈屋町お休み処で、「生きるエネルギー」をテーマに開催される予定。詳細はあかり学級のホームページで発表される。