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震災の被害を乗り越えて-宮城の地ビール会社が花巻で再出発

本格的な味わいの「ラガー」「ぶどうエール」

本格的な味わいの「ラガー」「ぶどうエール」

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 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受け営業を休止していた宮城県亘理町の地ビール会社が1月11日、花巻市内に醸造所とレストランを併設した「夢花まき麦酒醸造所」(花巻市東町5、TEL 0198-29-5840)をオープンした。

醸造所の仕込み釜

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 運営するのは「宮城マイクロブルワリー」(宮城県亘理町)。1997年設立の同社は本格的なラガービールをはじめ地元のフルーツを使った地ビールなどを製造し2005年にはジャパンビアカップ、インターナショナルビアコンペティションで金賞を受賞するなどフルーツを使った製品が特長のブルワリー。震災では沿岸部に立地していたため津波で醸造設備、商品在庫、レストランの建物など全て流された。しかし、営業再開に向けて準備を進め、所有していた物件などもあり花巻の同地に再開した。

 同社取締役の上田邦夫さんは「これからは花巻が地元。地元のフルーツ、材料を使って地元に愛される商品を造っていければ」と意気込む。同社の地ビールは現在併設のレストランでのみ提供しているが、設備が整い次第、瓶詰も行っていくという。

 フロア構成は、1階=醸造所とパン工房「ロジ」、2階=レストラン(40席)。レストランではできたてのビールを400円で提供。フードメニューでは「はなまきホルモン」の自家製ビール酵母漬け(1皿400円)が「おすすめ」だという。「もつ鍋」(400円)や熊本直送馬刺し(1,200円)、ドイツ風ソーセージ(2~3人前800円)などのメニューもそろえている。営業時間は、パン工房=10時~18時、レストラン=11時~22時。

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