開店・閉店が多く、街のめまぐるしい動きが目立った盛岡では、盛岡経済新聞の2012年年間PV(ページビュー)ランキング1位に「キムチ納豆ラーメン」の商品化を伝える記事が輝いた。
2位の「盛岡ロフト」と3位の「ドン・キホーテ」など全国展開の店舗が盛岡に出店し話題を集めた一方で、盛岡で創業した古着「ハンジロー」盛岡店の閉店(4位)や、タワーレコード閉店から営業継続へ(8位)、青森から盛岡に50年通い続けた94歳の行商のおばあちゃんが営業を終了(19位)など盛岡の生活文化に密着した人や場所がなくなる記事も注目された。
ランキングは、今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1.キムチ納豆ラーメン、盛岡「柳家」が商品化-パッケージは岩大と開発(3/15)
2.カワトクに生活雑貨専門店「盛岡ロフト」-岩手初出店、3月開業へ(2/8)
3.盛岡マッハランドに「ドン・キホーテ」-岩手県内初出店(4/26)
4.盛岡で開業した古着「ハンジロー」盛岡店閉店へ-創業20年で(10/26)
5.盛岡初の「原価バー」が話題に-GWはすでに連日貸し切りに(4/24)
6.盛岡の老舗書店が老舗百貨店に初出店-駅前SC店との統廃合進める(3/12)
7.盛岡・月が丘に「みししっぴ饂飩」-夫婦でこだわった讃岐うどん(10/1)
8.「タワーレコード盛岡店」営業継続へ-閉店セールも継続(8/8)
9.盛岡のレコード店が移転-ボルダリング施設併設しリニューアル(10/24)
10.盛岡・桜山に和食居酒屋-ライブハウス運営会社が出店(8/8)
飲食店の出店情報にも注目が集まり、「原価バー」(5位)や「みししっぴ饂飩」(7位)、盛岡のライブハウスが運営する桜山の和食居酒屋(10位)、長屋を利用した和カフェ「よりどこ」(14位)、雫石の店内バリアフリーカフェ(16位)、盛岡城跡公演前に出店したオーガニックカフェ「Be With U」(17位)と続いた。多くのカフェが集まる盛岡だが、それぞれのオリジナリティーを兼ねそろえたカフェが新たに出店し人を引き付けた。
盛岡近郊の新施設として、6月20日に紫波中央駅向かいにオープンした「オガールプラザ」の記事が12位にランクイン。官民一体型公共施設として図書館やカフェ、産直販売所などを合わせた施設で、紫波のまちづくりの今後を担う存在だ。レコード店がボルダリング施設を合わせリニューアルオープンした記事も9位にランクインした。さまざまな要素を掛け合わせ、人を集めやすい環境を目指した複合施設も注目が高かった。
2013年には、地域型商業施設「ななっく」のグランドオープンも控えており、街中の動きも活発になりそうだ。地域活性化に奮闘する姿や新規開拓する人々など盛岡近郊で起こる日々の変化を捉え伝えていきたい。