盛岡の老舗書店「東山堂」(盛岡市中ノ橋1)が経営する音楽、楽器販売店「中ノ橋店」の店舗1階部分が2013年1月6日に閉店する。
1905(明治38)年に創業した同書店は、1920(大正9)年から音楽部門に幅を広げ、ピアノやギターなど楽器も取り扱うようになった。現在同店では、2階で楽器販売と貸しスタジオを展開、閉店する1階部分ではCD、DVDを販売してきた。演歌やクラシック中心の品ぞろえは、中高年に人気を集める。
同店スタッフは「売れなくなったというのが閉店の最大の理由。音楽業界では、世界的にデジタル化の流れが激しくなり10年前からその傾向が出てきた。流れに押されてしまったところがある」と話す。
利用客の男性は「閉店するのは寂しい。近くだったからよく通っていた。盛岡市内で歩いてCDを買いに行ける場所がなくなる」と残念な様子だった。
現在閉店セールを開催。今後、1階部分の利用については未定だが、2階の楽器販売は継続する。