釜石市の酒蔵「浜千鳥」(釜石市小川町3)が11月8日、盛岡グランドホテルで「浜千鳥を楽しむ会」を開催した。
非売品の古酒のほかに日本酒ベースのカクテルや梅酒も提供された
釜石の地酒として有名な同社。釜石では1989年より「楽しむ会」が行われているが盛岡では今年で10回目の開催になる。秘蔵の古酒や大吟醸酒など同社の酒を数多く味わえるとあって今回は300人が会場に詰め掛けた。乾杯前には日本醸造協会代表理事の石川雄章さんをゲストに招き「日本酒と酵母」をテーマにトークショーが行われ参加者も感心しながら耳を傾けていた。
三陸産の魚介類を中心に提供した料理と浜千鳥の日本酒で会場は大いに盛り上がっていた。古酒や焼酎、日本酒を使ったカクテルなども提供し、特に同社の古酒は一般には販売されていないことから行列ができるほどの人気ぶりだった。会の終盤では抽選会も行い景品も釜石市内の業者が製造した商品を数多く提供した。
同社の新里進さんは「釜石は仮設店舗ではあるが酒販店、飲食店が復活したり、その後継者が帰ってきたりと明るいニュースも多くなってきた。これからも地元に愛される酒造りをしていきたい」と語る。