くずまき高原牧場(岩手県葛巻町)で7月7日・8日、自然体験学習プログラム「森のしょうがっこう」が開催された。
同プログラムは、小学校1年生から3年生とその家族を対象とし、さまざまな自然体験活動を通じて、子どもが本来持っている感覚や感性を引き出すことが目的。牧場が主催することから、森や川などの自然体験のほかに、動物との触れ合いを通じ命の大切さも学べる。
きっかけは3年前にスタートした「森のようちえん」。現在は、年間で延べ3000人が参加するほどの人気で、リピーターも多い。幼稚園を卒業し対象年齢を外れた保護者などから、小学生向けのプログラムの要望が出されていた。
1回目の開催となった今回は15組の家族が参加。1泊2日の日程で、夜はテントに親子で泊まり、森の紙芝居、カブトムシ採集、ラベンダー摘み、リース作製、キャンプファイヤー、アイスクリーム作りなどを楽しんだ。
盛岡市から家族3人で参加した佐々木斉さんは「『森のようちえん』時代から参加している。こどもが小学生になり、『森のようちえん』に参加できなくなったので、森のしょうがっこうが始まったのは本当にうれしい。自然の中でのびのびと遊んでいる子どもの顔を見るのが楽しみ」と話し、「スーパーなどでくずまき高原牧場のチーズや牛乳を見るとつい手が伸びるようになった」と目を細めた。
同牧場で企画・運営を担当する木村元思さんは、「多くの方に毎回申し込んでもらい、うれしく思っている。以前より、小学生向けのプログラムの要望はあったが震災の影響もありスタートが遅くなってしまった」と話す。「子どもたちが大自然の中で遊んでいる間、お父さんお母さんにも一人の時間をゆっくりと楽しんでほしい」とも。
森のしょうがっこうは、今年は残り3回を予定するが、すでに申し込みは終了している。