3月11日の東日本大震災で被災し閉鎖されていたいわて花巻空港(岩手県花巻市)が3月16日、民間航空便の運用を再開した。
同空港は施設全体に大きな被害を受けたが、被災地の救援活動に向けた航空路の確保に向けて復旧作業を進め同日、JALが羽田・新千歳・大阪(伊丹)を結ぶ臨時便を運航したもの。17日以降は新千歳・大阪(伊丹)線の定期便5往復を再開し、羽田・大阪(伊丹)線へは臨時便も合計3往復運航する。臨時便は26日まで運航する予定。
同空港は被災地への救援物資の航空輸送の拠点として14日より24時間運用されている。今後も輸送機などの運用は24時間行われるが、民間機が発着する旅客ターミナルは午前7時に開館する。同空港では、空港機器が依然故障しているため館内の温度が低いことと、レストランなどの店舗でのサービスの提供が困難であることについても、利用者に理解を求めている。
(取材協力=みんなの空港新聞)