岩手県は、11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受けて、全国の企業に大口の支援物資の要請を始めた。
14日には既に受け付けを始めており、県内の百貨店、大手ドラッグストア、大手小売業などから支援の手が差し伸べられている。
要請している支援物資は主に毛布や食料、水、その他生活用品。窓口となる県経営支援課では「通常、数百から数千の単位を大口と考えている。現在は、万単位で支援物資が届いている模様だ」と話している。
支援物資については、盛岡市内にある県庁まで届けることが条件とし、「全て陸路で運んでくれていると思う。ルートについても個別に調べほしい」と協力を呼びかける。
支援物資は有償と無償の2種類があり、同課によると現在届いているのは有償の支援物資。既に百貨店の中三(青森県青森市)や川徳(盛岡市菜園)からは毛布、食料など多くの支援が寄せられているほか、セブン&アイホールディングス(東京都千代田区)、イオンリテール(千葉県千葉市)、ファミリーマート(東京都豊島区)、サークルKサンクス(東京都中央区)、コメリ(新潟県新潟市)、ホーマック(北海道札幌市)、アイシン精機(愛知県刈谷市)、薬王堂(矢巾町)からも支援の申し出があったという。
「基本的には、市町村からの要請を県が受け、県が窓口となって支援を集めている。有償の支援物資については、今後、送られた先の自治体との交渉で金額を決めてもらうことになる」としている。