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盛岡の市民劇「わんこそばの降る街」、ソウルフードをテーマに満席

盛岡の市民劇「わんこそばの降る街」のワンシーン。「伝説の給仕」を中心に、未来のわんこそばを占う内容

盛岡の市民劇「わんこそばの降る街」のワンシーン。「伝説の給仕」を中心に、未来のわんこそばを占う内容

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 劇団モリオカ市民の第3回公演「わんこそばの降る街」(主催=同公演実行委員会)が2月26日・27日、盛岡劇場(盛岡市松尾町)で行われた。計3公演の入場者数は1,100人を超え過去最高に。うち2公演が満席となり、関係者からは成果を喜ぶ声が聞かれた。

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 今回で3回目となる同劇は、公募で集まった市民65人と市内の劇団員などで構成するサポートスタッフの総勢約120人で作り上げた市民劇。テーマは盛岡のソウルフードとも言える「三大麺」にちなみ、盛岡冷麺(前々回)、盛岡じゃじゃ麺(前回)、そして今回は「わんこそば」を題材に据えた。

 集まった「劇団員」は、ほとんどが初めての舞台という素人。稽古が始まったのは昨年11月で、仕事を終えた夜や週末を利用し、ラスト1カ月は毎日のように稽古に励んで舞台を仕上げた。

 広報担当で盛岡市文化振興事業団の新沼祐子さんは「初舞台の人にとって、せりふ一つを覚えるのも一苦労。短い期間で、ここまで芝居を作り上げるのには、役者もそうだが、スタッフのサポートの力も大きい」と振り返る。

 同劇は2年に1回の公演で、脚本に1年、舞台づくりに1年をかける。仕込みの1年間には、関係する店を取材し、歴史的をひも解いたり店の現場を研究した。新沼さんは「冷麺にしろじゃじゃ麺にしろ、いずれも個人店が背景にある。取材を通じて盛岡がいかに個人店に支えられた商業の街か実感した」と舞台裏を明かす。「自分たちの街を見直す、いいきっかけになった」とも。

 盛岡三大麺としてのテーマはこれで一段落。次回のテーマについては、観客など市民から得たアンケートを参考に決めるという。

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