宮澤賢治などエスペラント語に慣れ親しんだ岩手にゆかりの深い人物について考察した単行本「柳田国男・新渡戸稲造・宮澤賢治エスペラントをめぐって」(発行=イーハトヴ・エスペラント会)が10月1日、発売された。
岩手をエスペラント語で「イーハトーブ」と記したことで知られる宮澤賢治のほか、初代国際連盟事務次長を務めた国際学者・新渡戸稲造や遠野物語の著者で新渡戸とも親交のあった柳田国男の3人が当時、国際共通語として注目されていたエスペラント語に触れた経緯などをまとめた。
著者は、法政大学・国際文化学部教授の岡村民夫さんと宮澤賢治の研究で知られる岩手大学・講師の佐藤竜一さん。今年5月に岩手県立大学アイーナキャンパスで行われた公開講座「柳田国男とエスペラント」をまとめた。
価格は735円。岩手県内ではさわや書店、東山堂書店、ジュンク堂書店・盛岡店で販売。問い合わせは日本エスペラント学会(TEL 03-3203-4581)まで。